無理なく、無駄なく、機嫌よく。自分にとっての「大切」を深める人生を

納得して選んだものを、慈しんで使う。それが、心地よい暮らしのエッセンス

ITRIMと共に“いと、凜”と生きる女性たちのビューティ＆スタイルを掘り下げる連載。今回ご登場いただくのは料理家の大原千鶴さん。食材も手順もシンプルなのに、きちんとおいしい——大原さんの提案するレシピには、何気ない“いつもの食卓”を豊かにするヒントがあふれています。メディア出演に講演、本の執筆と多忙を極める彼女が、自分のための時間をどう過ごしているのかを知りたくて、京都での暮らしを覗かせていただきました。

おいしい食事と一緒にお酒を楽しむことを日課にしている大原さん。「作るのが面倒だなと思う日でも、手を動かし出せば楽しくなってくる。一日でも体を動かさないと気持ちが悪いというアスリートと同じですね。良い気分の日は作るのもより楽しいし、嫌なことがあった日には、ネガティブな気分を流して自分をリセットする大事な作業にもなるんです」。

「一日のどんな些細な瞬間でも、いい加減に処理したくない」性分。「家事をお決まりのルーティンにせず、ちょっとでも快適に豊かになるよう、改善できる点を探しながら暮らしています」。その言葉どおり、器や生活道具、インテリア小物など、アトリエ空間を構成する要素には大原さんらしさが凝縮されています。「自分の好きなもの、必要なものを見分けて選び取ることを通してセンスや表現方法が確立され、自分自身ができあがっていく。納得して選んだものを慈しみながら使っていくことが、幸せを連れてきてくれると思うんです」。

人の前に立つことには責任が伴う。“見られる”という意識が最大のスキンケア

「よく、お手入れしている“時間”が幸せと言いますよね。私にとってのスキンケアも、きれいになるためというよりも、メンタル面での癒しが大切。だから、化粧品選びで一番こだわるのがテクスチャーです」。週に一度くらいの頻度で、肌のリセットとして使っている“ITRIMエレメンタリー フェイシャルゴマージュ”は、ゴマージュらしからぬジェリーのような感触がお気に入り。「スクラブはすべて取り去るイメージがあり、乾燥肌の私は怖くて使えなかったんですが、これは優しい使い心地で洗い上がりもしっとり。肌のトーンが冴えて明るくなるので、きちんとしたい日の“気合アイテム”としても取り入れています」。
「84歳になる母の肌がとてもきれいなんですが、それは女将としてお客様に接し続けていることが大きいと思うんです。人の前に立つには、会えて良かったと思ってもらえるよう責任をもたなければいけない。“見られる”という意識でいることが、何より効果的なスキンケアかもしれません」

手入れの行き届いた道具のように、“しっとりしたシワ”を刻んでいきたい。

「みずみずしくて透明感のある肌でいたいですね。年齢を重ねればシワができるのはあたりまえですけど、無味乾燥のシワではなく “しっとりしたシワ” を育てたいと思っています。古くても、手入れが行き届いている道具が美しいように」。
大原さんが「これ、すごく良かったわぁ」と感嘆の声を上げたのが “ITRIM フェイシャルクリアソリッドソープ”。「キュッとした洗い上がりなのにつっぱる感じとは違う。“すっきりなのにしっとり”という今までにない感覚で、次に使う化粧水が入っていきやすい状態に“整地”されているのを感じます」。ITIRMエレメンタリー フェイシャルローションも大のお気に入り。「とろみのないサラリとした感触で、最初はもの足りないかもと疑ったのですが、おもしろいように肌に入っていき潤いが満ちていく感じ。“もう一回、もう一回”と何度も重ねづけしたくなります」。

“自分の着こなし”が身についたから、着物でいることが楽で楽しくなった。

自分のための時間をもつことで、仕事の時間もより充実したものに。

「新しいレシピを考えるにしても本を書くにしても、仕事というのはアウトプットの連続。どんなに忙しくても必ず、読書や映画鑑賞、ひたすらぼんやりして自分の中から何かが湧いてくるのを待ったりと、自分だけのために使うインプットの時間をつくるようにしています」。コロナ禍を契機に、ネット動画を見ながらのヨガも自分時間のメニューに加わったそう。「どんなに好きな仕事でも、自分を無駄にすり減らしてはだめ。自分自身を解放する時間は、よりよい仕事をするためにも必要なことだと思います」。

料理家という仕事は、厨房に立ちっぱなしという場面も多いもの。むくみやだるさを感じた時は“ITRIM エレメンタリー フット＆シン リフレッシングミスト”がひと役。「香りも使い心地も清涼感があって、ムレが気になるこれからの季節、持っていると安心できて嬉しくなるアイテムですね。“フット＆シン トリートメントジェリー”は、膝やかかとなど気になっていた端々のカサカサに使っています」。

依存せず、責任をもって、世の中に貢献していく意識をもち続けたい。

子どもの頃から、惰性での付き合いはしない “ソリスト” だったそう。自分を成長させてくれることには時間もお金も惜しまないけれど、そうでないことは徹底的に省く。他人の意見に振り回されない自分の価値基準は、自然に囲まれた料理旅館という環境で、本物に囲まれて育ったからこそ身に付いたものなのでしょう。一方、どんなに忙しい状況でも決して省くことなく持ち続けてきたのが、仕事への責任感だったといいます。「約束を守るといった基本的なことを大切にし、常に期待されている以上のものを提供しようと心がけています。そうやって努力し続けていくことで、小さな芽が枝葉を広げて大樹になるように、自分の世界も広がっていくと信じています。依存せず、責任をもって、少しでも世の中に良いものを提供していく意識をもつことが、人が生きて行くうえでとても大切なことだと思っています」。

「“おいしい”って、甘味や酸味などいろんな味が複雑に入り組んで、そのバランスが取れている状態なんですね。化粧品も同じなんだろうなと思います。人工的なものを使うよりも、自然界の素材が本来もっている力をなるべく生かすほうが、肌・体になじむのが道理。ITRIMは、成分が厳選されていて、できるだけ国産の原料を使うというこだわりも。素材を生かした料理を心がけている私にとって、とても共感でき、信頼の置けるブランドです」。